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安藤勝己厳選の「3歳牝馬番付」 勝ち負けのチャンスがある馬が多数いる「難解なクラシック」 (2ページ目)

  • 新山藍朗●取材・構成 text by Airo Niiyama

前頭筆頭:ディアダイヤモンド(牝3歳)
(父サートゥルナーリア/戦績:4戦2勝、3着1回、着外1回)

 アネモネSは本番の桜花賞との関連が薄いトライアルとされるが、チューリップ賞、フィリーズレビューを含めたトライアル戦の勝ち馬のなかでは、最も強い競馬を見せたのがこの馬。相手に恵まれた面もあるかもしれないが、2着に3馬身差の完勝だった。

 勝ち時計も1分32秒台と優秀。好位で折り合って、最後は豪快な末脚を見せて快勝。この内容は十分に評価できると思う。

 2走前のGⅢシンザン記念(1月12日/京都・芝1600m)では9着と惨敗を喫しているが、その前の未勝利戦(7月27日/新潟・芝1600m)では好スタートから先手を奪って後続に7馬身差をつけて圧勝。直線ではほとんど追うところがなかったが、いい脚を使って突き抜けた。

 現時点では全幅の信頼を置くまでにはいかないが、この先、馬自体がもっとよくなってくれば、有力勢をひと泡吹かせるシーンがあってもおかしくない。ダークホースと言える1頭ではないだろうか。

小結:アランカール(牝3歳)
(父エピファネイア/戦績:4戦2勝、3着1回、着外1回)

 新馬戦(7月5日/福島・芝1800m)、オープン特別の野路菊S(9月20日/阪神・芝1600m)と、強烈な末脚を駆使してデビュー2連勝を飾ったときは、この馬の素質が世代トップだと思っていた。

 それが、断然の1番人気に支持された阪神JFでは5着。かなり残念な結果だった。

 それにしても、阪神JFの競馬は中途半端というか、さっぱりだった。スタートしていきなり最後方に下げて、3コーナーあたりから早めに動いていった。あれでは、力が二枚ぐらい違っていなければ勝負にならない。

 ただそれでも、最後は止まらずに掲示板を確保。馬自体の能力の高さは示した、と言えるかもしれない。

 その後、巻き返しが期待されたチューリップ賞では武豊騎手が騎乗。終(しま)いを生かす正攻法の競馬をしたが、伸びきれずに3着に終わった。あくまでもトライアルの結果、という見方もできるが、あの結果からして信頼回復までには至らない。能力的に番付から外すことはできなかったが、桜花賞、オークスでどこまでやれるだろうか......。

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