『ウマ娘』では研究者肌という特異なキャラクター 「幻の三冠馬」アグネスタキオンが見せつけた次元の違う強さ (2ページ目)
道中、クロフネとジャングルポケットの後ろでレースを進めたアグネスタキオンは、4コーナーで進出を開始したクロフネに外からスッと並んでいく。そして直線に入ると、ほとんどムチも使わずに大本命馬を突き放していった。
離されたクロフネに変わって、今度はジャングルポケットが追い込むが、アグネスタキオンとの差はまったく縮まらない。圧巻の末脚を繰り出したアグネスタキオンはそのまま突き抜けて、ジャングルポケットに2馬身半の差をつけて快勝。クロフネはさらに遅れて3着に敗れた。
名うての外国産馬と重賞馬をあっさりと下したことから、アグネスタキオンの評価は一気に高まった。年が明けて、断然の支持を受けた前哨戦のGⅡ弥生賞(中山・芝2000m)でも5馬身差の勝利。完全なる主役として、クラシック初戦の皐月賞に挑んだ。
1.3倍の1番人気でレースを迎えたアグネスタキオン。ゲートが開くと、5番手の好位置をキープする。4コーナーに入るまで、無駄な動きは取らずにこのポジションで進めていった。
迎えた直線、アグネスタキオンは馬なりのまま先頭に並びかけていく。その外から2番人気のジャングルポケット、3番人気のダンツフレームも一緒に追い上げを図り、人気馬同士の争いとなった。
そのなかで確かな強さを見せたのは、やはりアグネスタキオンだった。ライバルたちが内外から懸命に追いすがるなか、アグネスタキオンは特に無理することなく、軽快な脚取りで急坂も駆け上がっていった。
結果、後続に1馬身半差をつけての完勝。その差はどこまでいっても詰まりそうもなかった。その次元の違う強さから、テレビ中継の実況アナも三冠を意識して「アグネスタキオン、まず一冠!」と口にした。
だが、この皐月賞から約半月後、アグネスタキオンは屈腱炎を発症。三冠はおろか、引退を余儀なくされてしまった。まさしく光のように駆け抜けた競走生活だったと言えよう。
その後、ジャングルポケットやクロフネ、ダンツフレームらライバルたちが次々にGIを制覇。ハイレベルだった2001年のクラシック世代だが、なかでも断トツに強かったのは、アグネスタキオンだった。
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