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【競馬予想】ジャパンカップに挑む「大物」外国馬カランダガン 欧州最強馬の称号は本物か (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 一方で、日本の競馬場はよく整備された高速馬場。そのコースにおいては、中距離戦でも序盤からある程度ペースが流れる。時に、最初から最後まで息の抜けない攻防となる。外国馬にとっては、これに適応できるかどうかがカギになる。

 また、日本のGIのような多頭数の競馬は、凱旋門賞や各国のダービーを除けば、欧州ではあまり見られない。

 つまり、日本競馬初参戦で、多頭数でのレース経験も乏しいカランダガンも、いくら世界ナンバーワンホースとはいえ、苦戦を強いられることが予想される。日本特有の流れに乗れないまま、最後に差し届かず......ということは十分に考えられる。

 しかしながら、カランダガンにはそういった懸念材料を補って余りあるプラス材料も持ち合わせている。

 第一に、ローテーションだ。

 欧州では10月で主要レースが終了し、11月はほぼオフシーズンに近い状況にある。それゆえ、昨年のオーギュストロダンのように、すでに"出がらし"状態にあることも珍しくない。また、褒賞金対象レースの勝ち馬であれば、ジャパンカップに出走するだけで欧州GⅡを勝って得られる賞金以上の手当が保障されている。その分、本気度が薄れていることも少なくない。

 だが、カランダガンの場合はせん馬であるため、地元フランスの凱旋門賞には出走できず、陣営はそれに代わるレースを早くから吟味してきた。その際、アメリカのブリーダーズカップや香港国際競走も候補に上がっていたが、ローテーション的に最も適しているジャパンカップを選択した。

 実のところ、前走のGI英チャンピオンS(1着。10月18日/アスコット・芝1990m)出走よりも前から、ジャパンカップへの出走意思を見せていた。

 それだけに、ジャパンカップにかける意識は高い。今年6戦目と使い込まれていることもなく、GI3連勝中の今、むしろ"旬"な状態にあると言っても過言ではないだろう。

 次に、管理するのがフランシスアンリ・グラファール調教師というのが頼もしい限りだ。今年、フランス国内のGIを8勝。国外でもブリーダーズカップフィリー&メアターフ(ゲゾラ)など、GI5勝を挙げている。フランスの調教師リーディングにも堂々と輝いて、今や時の人だ。

 フランス国内だけでなく、国外でもそれほどの結果を出しているということは、管理馬の適性の見極めにも優れている証拠だ。今の勢いからして、ここも本気で勝ちにきていることは間違いない。

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