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『ウマ娘』でも周囲から畏怖されるほどの強さを見せるナリタブライアンが「怪物」ぶりを発揮した5馬身差の圧勝劇

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

蘇る名馬の真髄
連載第24回:ナリタブライアン

かつて日本の競馬界を席巻した競走馬をモチーフとした育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)。2021年のリリースと前後して、アニメ化や漫画連載もされるなど爆発的な人気を誇っている。ここでは、そんな『ウマ娘』によって再び脚光を浴びている、往年の名馬たちをピックアップ。その活躍ぶりをあらためて紹介していきたい。第24回は、史上5頭目の三冠馬であり、他を寄せつけない強さから「シャドーロールの怪物」と呼ばれたナリタブライアンを取り上げる。

日本ダービーを圧勝したナリタブライアン photo by Kyodo News日本ダービーを圧勝したナリタブライアン photo by Kyodo Newsこの記事に関連する写真を見る『ウマ娘』のナリタブライアンは、走ること以外に興味がなく、圧倒的な走力を誇る。その強さは「トレセン学園」に集う数多くのウマ娘たちからも畏怖されるほど――こうしたキャラクターは、モデルとなった競走馬・ナリタブライアンから作り上げられたものだ。

 同馬は1993年、3歳(現2歳。※2001年度から国際化の一環として、数え年から満年齢に変更。以下同)の夏にデビュー。年末にはGI朝日杯3歳S(中山・芝1600m)を完勝した。

 4歳になった翌年には、牡馬クラシックのGI皐月賞(中山・芝2000m)、GI日本ダービー(東京・芝2400m)、GI菊花賞(京都・芝3000m)を制して史上5頭目の三冠を達成。さらに、GI有馬記念(中山・芝2500m)も勝ってGI5連勝を飾った。

 この間のレースはほとんどが圧勝だった。強豪馬ぞろいのGIレースであっても、あっさりと他馬を突き放したのである。その走りっぷりと、同馬がつけていた馬具のシャドーロールにちなんで、いつしか「シャドーロールの怪物」と言われるようになった。

 ちなみに、『ウマ娘』のナリタブライアンは鼻に白いテープをつけているが、これはシャドーロールがモチーフになったものだろう。

 ナリタブライアンが"怪物ぶり"を発揮したレースは数多いが、世代の頂点を決するダービーで見せた走りも圧巻だった。

 3歳王者になったあと、牡馬三冠初戦の皐月賞でも後続に3馬身半差をつける完勝劇を披露したブライアン。もはや同世代に敵はいない状況にあり、この時点で三冠を期待する声が非常に高まっていた。

 迎えた日本ダービー。ブライアンは単勝1.2倍という断然の1番人気でこの大舞台に挑んだ。

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