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『ウマ娘』でも周囲から畏怖されるほどの強さを見せるナリタブライアンが「怪物」ぶりを発揮した5馬身差の圧勝劇 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 18頭立ての8枠17番ゲートから発走し、道中は6~7番手を追走。主戦の南井克巳騎手を背にして、白いシャドーロールをつけた怪物はいつものスタイルでレースを進めていった。

 淡々とした流れのなか、ブライアンは4コーナーあたりで抑えきれない手応えを見せて、大外から進出。直線入口時点で早くも先頭に立った。

 印象的だったのは、ここからの進路だ。ブライアンは4コーナーで外へ膨らんでいった勢いのまま、直線も外へ。ライバルたちから離れるように、どんどんアウトコースへと寄っていった。

 まるで一頭だけ違うレースをしているかのように、ブライアンはライバルたちから離れた大外を駆け抜けていく。直線半ばすぎにはエンジン全開となり、別次元の末脚でさらに加速。最後は後続に5馬身もの大差をつけてゴールへ飛び込んだ。その破壊的な強さは、まさしく"怪物"そのものだった。

 その後、ナリタブライアンは菊花賞でも驚異的な強さを見せて三冠達成。続く有馬記念では歴戦の古馬まで撃破して、この年の年度代表馬に選ばれた。

 翌年、古馬となったナリタブライアンは始動戦を快勝。怪物伝説はまだまだ続くと思われたが、その後に股関節炎を発症し、以降はなかなか能力を発揮できないレースが続いた。

 そんな状況のなか、1996年のGⅡ阪神大賞典(阪神・芝3000m)ではマヤノトップガンとの熾烈なマッチレースを制覇。怪物復活を思わせるレースも披露している。この一戦は今でも語り草になっており、「名勝負」に挙げるファンも少なくない。

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