検索

【競馬予想】マイルCSの本命ジャンタルマンタルは「絶対王者」に君臨できる器か 気になる前走の負け方 (2ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo

 富士SはマイルCSへの重要な前哨戦であり、実際にここ3年は同レースをステップに踏んできた馬が本番でも勝っている。ジャンタルマンタルもその一戦に臨み、勝ったガイアフォース(牡6歳)から半馬身差の2着だった。

 安田記念以来となる、およそ4カ月の休み明け。不利とされる大外枠発走。加えて、勝ち馬より2kg重い斤量(59kg)を背負っていた。

 そうしたことを踏まえれば、トライアルとしてはもちろん上々の内容、結果だったと見ることができる。昨年のマイルCSの覇者ソウルラッシュも、富士S2着から巻き返していることを考えれば、なおさらだ。

 ただ、富士Sのジャンタルマンタルのパフォーマンスについては、こんな見方もある。関西の競馬専門紙記者が語る。

「富士Sの最後の直線の半ばあたりまでは、ジャンタルマンタルの手応えのほうが明らかに上でした。先行したガイアフォースは直線を迎えて早くもジョッキーの手が動いていましたが、ジャンタルマンタルは持ったまま。それを見て、多くの人が勝つのはジャンタルマンタルだと思ったはずです。

 ところが、残り200m付近でジョッキーがゴーサインを出してからもジャンタルマンタルは、ジリジリとしか伸びませんでした。そして結局、ガイアフォースを捕まえきれなかった。無論、休み明けとか、斤量差とか、その理由はいくらでも挙げられます。

 ですが、本当に日本のマイル界で"王者"として君臨するほどの強い馬であったら、ああいう負けた方はしないと思います。トライアルだから......と言う人もいますが、勝ったガイアフォースだってトライアルでしたからね」

 富士Sのゴール前におけるジャンタルマンタルの走りは、よく言う「負けて強し」という感じでなかったのは確かだ。

 実のところ、あのゴール前での末脚の鈍り方は、この馬の弱点のひとつに由来する点でもあるという。先の専門紙記者が続ける。

「先行して押し切るというレースぶりからして、ジャンタルマンタルは優等生タイプと思えるかもしれませんが、この馬の本来の姿はやんちゃ坊主。レースでは毎回のように行きたがる。富士Sでもレース前半で行きたがって、そこで力を使った分、"ここ"というところでもうひと押しが利かなかった。

 春の安田記念の際も行きたがっていましたが、あの時はうまく抑えが効いたことが功を奏しました。今回のマイルCSでも、おそらく行きたがるはず。結果を出すには、その際にどこまで抑えられるか、でしょう」

2 / 3

キーワード

このページのトップに戻る