【競馬予想】スプリンターズSを制したことのある元ジョッキーが「狙ってみたい」と色気を見せる穴馬 (2ページ目)
大西 名門・堀宣行厩舎の管理馬らしく、馬の成長曲線を見極めて、じっくりと段階を踏んでステップアップしてきました。ここ数戦は、ジョアン・モレイラ騎手との継続タッグも叶って、「完全本格化」と言えるほどの充実ぶりです。
昨年は7着でしたが、心身ともに隙らしい隙がなくなってきた今なら、春秋のスプリントGI制覇も夢ではないでしょう。
――となると、今回のスプリンターズSにおいては、大西さんの見解も「サトノレーヴの相手探し」といった感じになるのでしょうか。
大西 いえ、もちろん有力候補の1頭ではありますが、実は他に狙ってみたい穴馬がいるんです。前走のアイビスサマーダッシュ(8月3日)を快勝したピューロマジック(牝4歳)です。
スプリンターズSでの一発が期待されるピューロマジック(赤帽) photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る――カルストンライトオと同じくアイビスサマーダッシュからの臨戦となりますが、どのあたりに一発の魅力を感じていますか。
大西 3歳だった昨年は、前半3ハロン32秒1というハイペースでレースを引っ張って、サトノレーヴ(7着)とはアタマ差の8着と奮闘。今年に入ってからは、GIIIシルクロードS(2月2日/京都・芝1200m)9着、ドバイのGIアルクオーツスプリント(4月5日/メイダン・芝1200m)5着ともうひと息でしたが、前走のアイビスサマーダッシュでは逃げ一手の戦法から"差し"に転じて勝利。見事なモデルチェンジに成功しました。
1000mの直線競馬での結果ゆえ「スプリンターズSには直結しない」という見方が大半かもしれませんが、極限のスピード勝負において、道中しっかり抑えて勝てたことによる収穫はかなりのものだと思っています。
おそらくスプリンターズSでもハナには行かず、好位2、3番手につける競馬をするはず。一線級に混じってもハナをラクに奪える快速馬が、"序盤に控えて差す"競馬を覚えたとなれば、大物スプリンターまでの階段はあと少しです。
ここ数年、このレースで初のGI制覇を果たすことがトレンドになっていますから、それも加味して、ピューロマジックを今回の「ヒモ穴」に指名したいと思います。
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