『ウマ娘』でも再現されている宿命 メジロマックイーンが「世紀の対決」で見せた一門の集大成
蘇る名馬の真髄
連載第5回:メジロマックイーン
かつて日本の競馬界を席巻した競走馬をモチーフとした育成シミュレーションゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)。2021年のリリースと前後して、アニメ化や漫画連載もされるなど爆発的な人気を誇っている。ここでは、そんな『ウマ娘』によって再び脚光を浴びている、往年の名馬たちをピックアップ。その活躍ぶりをあらためて紹介していきたい。第5回は、長い日本競馬史のなかでも「屈指のステイヤー」として知られるメジロマックイーンだ。
トウカイテイオー(上)を下して天皇賞・春の連覇を遂げたメジロマックイーン(下) photo by Kyodo Newsこの記事に関連する写真を見る 名門「メジロ家」に生まれたお嬢様であり、長距離走者としての才覚は一級品。メジロ家にとって特別なレース「天皇賞」の勝利を大目標に努力を重ねる――。『ウマ娘』のキャラクターにおいて、こうしたストーリーを持っているのが、メジロマックイーンである。
長編ドラマの登場人物を思わせるようなこのキャラ設定は、実在した競走馬・メジロマックイーンに重ねたもの。同馬が生まれながらにして背負った宿命が、『ウマ娘』でも再現されているのだ。
昭和から平成の競馬界で一時代を築いたのは、馬名に「メジロ」の冠名を付した馬たちだった。これらの"メジロ軍団"には、確かな特徴があった。それは、3000mを超えるような長距離戦にめっぽう強いことである。
これは、メジロ軍団の創始者である故・北野豊吉氏の意向によるものだった。馬主の夢と言えば、日本ダービー制覇が一般的だが、北野氏は天皇賞での勝利を最も重要視していたのだ。
天皇賞は春の京都と秋の東京で行なわれ、もともとはどちらも3200mの長距離で雌雄を決していた。その後、秋の天皇賞は2000mへと距離が短縮されたが、春については今も3200mで争われている。
そんな長距離の天皇賞を勝つため、メジロ軍団からはスタミナに秀でたステイヤーが数々輩出されてきた。その最高傑作が、メジロマックイーンだろう。









