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天皇賞・春で確認すべきは「長距離」に強い血 レイデオロ、ディープインパクト産駒から2頭をチョイス (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki

 サンライズアースは阪神大賞典を6馬身差で圧勝。2001年に勝利したナリタトップロードの8馬身差に次ぐ大きな差だ。ナリタトップロードは、続く天皇賞・春で3着と敗れたが、かなりのハイペースを前目につける厳しい展開を考えると、強い競馬だったと言っていい。

 阪神大賞典は天皇賞・春の最重要ステップレースであり、過去2年の勝ち馬、ジャスティンパレスとテーオーロイヤルは阪神大賞典と天皇賞・春を連勝。1986年以降、前走レースとしては最多の15頭が、このローテーションで天皇賞・春を勝利している。

 過去10年に限ると、阪神大賞典の勝ち馬は9頭が出走しており、4勝、2着2回、3着2回、4着1回と極めて安定した成績だ。血統面からもローテーションのデータからも、サンライズアースが好走する可能性は高そうだ。

【もう1頭も長距離向きの配合馬】

 もう1頭はシュヴァリエローズ(牡7歳、栗東・清水久詞厩舎)を推す。同馬の父ディープインパクトは言わずと知れた大種牡馬で、産駒は天皇賞・春でも2019、20年のフィエールマン、2021年のワールドプレミア、2023年のジャスティンパレスと、過去6年で4勝を挙げている。

 シュヴァリエローズの母の父セーヴルローズは、種牡馬実績が乏しい"マイナー種牡馬"だが、父系をさかのぼると、前述のフィエールマンも持つニジンスキーにたどり着く。祖母の父カルドゥンも、芝4000mの仏GⅠカドラン賞を勝ったメルカルなどを輩出している種牡馬のため、長距離向きの配合馬だ。

 シュヴァリエローズは、昨年10月のGⅡ京都大賞典(京都・芝2400m)で重賞初制覇。続くGⅡステイヤーズS(中山・芝3600m)も勝って重賞を2連勝している。前走のGⅡ日経賞(中山・芝2500m)は12着と着順こそ悪いが、勝ち馬からは0秒5差。稍重で湿った馬場を気にしたようで、敗因ははっきりしている。良馬場なら巻き返しは可能だろう。

 以上、今年の天皇賞・春は、レイデオロ産駒サンライズアース、ディープインパクト産駒シュヴァリエローズの2頭に期待する。

著者プロフィール

  • 平出 貴昭

    平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)

    主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide

【写真】競馬記者・三浦凪沙 インタビューカット集

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