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【競馬予想】チャンピオンズカップは人気馬に不安あり 人気薄の実力馬2頭に逆転の目 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 実際、久々ながら1週前の追い切りで、栗東CW6ハロン80秒8-1ハロン11秒4という好時計をマーク。併走馬に大きく先着して、絶好の動きを見せました。

チャンピオンズカップでの一発が期待されるセラフィックコール photo by Eiichi Yamane/AFLOチャンピオンズカップでの一発が期待されるセラフィックコール photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る 今回はメンコを外して、ブリンカーを装着。試行錯誤のなかでのGI戦となりますが、その効果もあって、稽古での行きっぷりはよくなっています。これまでの追い込み一手の姿からも脱却できそうなムード。ここ2戦の走りから人気を落としそうな今回、馬券的には大きな狙い目と言えます」

 大野記者はもう1頭、気になる馬がいるという。芝を含めて6度目のGI挑戦となるガイアフォース(牡5歳)だ。

「鞍上を務める長岡禎仁騎手がこの中間もつきっきりで調整。1週前の追い切りでは、栗東坂路で4ハロン49秒8-1ハロン12秒0と自己ベストを更新し、圧巻のアクションを披露しました。

 これまでの実績からもわかるように芝でも戦える馬ですが、母の父はクロフネで馬体はがっちり。初ダートとなった2月のフェブラリーSで、並み居る強豪を抑えていきなり2着と好走。よほどダート適性が高くないとできない芸当だと思います」

 母父クロフネは、このレースの前身であるGIジャパンカップダート(東京・ダート2100m)でぶっちぎりのV。母ナターレは地方競馬の南関東を中心に活躍し、ダート適性が高いのも頷ける。ダート戦で悲願のGI制覇を果たしてもおかしくない。

「手前替えにおいて、いくらか器用さを欠くところがあるので、本来はワンターンの舞台がいいのは確かですが、そこは乗り慣れた長岡騎手の手腕に期待。大外枠発走ながら、ダートではまだ底を見せていない相棒をうまく導いてくれるはずです。大駆けがあっても驚けませんよ」

 激戦必至のダート頂上決戦。人気の盲点となりそうな実力馬2頭が高配当を運んでくるのか、必見である。

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