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宝塚記念はイクイノックスを各馬が意識しての早仕掛けの一戦か タフな展開のなかで浮上する大穴とは? (2ページ目)

  • 武藤大作●取材・構成 text by Mutoh Daisaku
  • photo by Sankei Visual

大西 気持ち的には少し気楽さがあります。「負けてもともと」という立場なので、逆に「大金星を狙ってやろう」という気持ちで開き直れる分、思いきった騎乗を生みやすいと思います。

 たとえば、逃げる馬ならば、わざわざスローペースに落とす必要もないですから、大逃げを打ったりすることもしばしば見られます。今年はユニコーンライオン(牡7歳)が逃げて、アスクビクターモア(牡4歳)が2番手という隊列が予想されますが、それぞれ鞍上は今"乗れている"坂井瑠星騎手、横山武史騎手ですから、彼らがビュンビュン飛ばす展開も十分考えられますね。

 特にアスクビクターモアは、前走のGI天皇賞・春(4月30日/京都・芝3200m)で11着と惨敗。自分の競馬ができずに不完全燃焼の結果に終わったことから、(鞍上としては)「力を出しきらせよう」という意識がより強くなるはず。4角から早めのスパートで押しきったGI菊花賞(10月23日/阪神・芝3000m)のような競馬をイメージしているのではないでしょうか。

 また、後ろから運ぶ馬であれば、「大本命のイクイノックスは包まれるのを嫌って、安全策をとって外目を回るだろう」と踏んで、一発狙いでインからショートカットを仕掛けてくる騎手も出てくるかもしれません。

 ジェラルディーナ(牝5歳)に騎乗する武豊騎手、ヴェラアズール(牡6歳)の手綱を取る松山弘平騎手あたりは、この舞台を知り尽くしているので、いろいろと考えて乗ってきそうです。流れ次第では、こうした面々にも一発の可能性がありそうですね。

――そうなると、騎手たちの駆け引きからも目が離せませんね。展開次第ではかなりの激戦になりそうですが、それによって浮上しそうな穴馬候補はいますか。

大西 僕は、多くの馬の仕掛けが早くなって、すべての馬が能力を出しきる消耗戦になると考えていますが、そんな展開で激走を果たすと見ているのが、"大穴"カラテ(牡7歳)です。

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