ディープインパクトのラストクロップのなかでも、大きな期待を集めるスイープアワーズは今 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 さらに同年秋には、GIエリザベス女王杯(京都・芝2200m)を制して3つ目のGIタイトルを獲得。このレースでは、オースミハルカが大逃げを打って勝ちパターンに持ち込んだが、スイープトウショウは直線手前で7、8馬身以上あった差を猛然と詰め、ゴール前で一気に差し切った。

 その後、6歳秋に引退して繁殖牝馬となったスイープトウショウが、同じくキレ味を身上としたディープインパクトと配合。2020年2月に生まれたのがスイープアワーズだ。ちなみに、スイープトウショウは同年末に亡くなったため、彼女にとっても最後の子となる。

 同馬は先日トレセンに入厩し、ゲート試験に合格した。管理する友道調教師は同馬のことをどう見ているのか、関西競馬専門紙のトラックマンが話を聞いてきた。

「友道調教師はスイープアワーズについて、『体は少し小柄で(馬体重は)430kgほどかな』と言って、『成長を促すために、再び放牧に出しました』とコメント。これからよくなっていく雰囲気を感じている様子で、焦らずにじっくりやっていく方針のようです。

 ディープ産駒らしさという点においては、『これから徐々に出てくるのではないでしょうか』と友道調教師。現状はまだ、未完成の部分が多いみたいですが、いいモノを持っていることは確か。時間をかけて育てていくなかで、良血馬らしい"風格"も出てくるのではないでしょうか」

 ディープインパクト最後の産駒のなかでも、大きな期待が寄せられているスイープアワーズ。初陣を迎える日が待ち遠しい。

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