今年も豪華メンバーが集った有馬記念。堤礼実アナがタイトルホルダー以外に気になっている馬とは?

  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

堤 礼実連載:『華麗なるウマ話』第46回

スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、堤礼実アナウンサーの連載『華麗なるウマ話』。今回は、この一年の競馬界について振り返ってもらいつつ、例年同様、豪華メンバーが集った有馬記念への期待感を語ってもらった――。

 多くのジョッキーがGⅠ初制覇を果たした2022年。先のチャンピオンズカップでも、ジュンライトボルトに騎乗した石川裕紀人騎手が初のGI勝利を飾りました。

 レース直後の勝利ジョッキーインタビューで涙を流していた石川騎手。デビュー9年目にして、これが19回目のGⅠ挑戦でした。これまで勝てなかった18回分の思いが、あの涙に込められていたのでしょう。

 9年目という年齢を考えると、ニュースター誕生という表現が正しいのかどうかはわかりませんが、晴れてGIジョッキーとなった石川騎手が、また新たなステップを一歩踏み出したことは間違いありません。心の底から勝ててよかったなと思いますし、今後の活躍が本当に楽しみになりました。

 石川騎手の他、今年はデビュー16年目の丸田恭介騎手がナランフレグで高松宮記念を制したのを皮切りに、デビュー12年目の横山和生騎手がタイトルホルダーで天皇賞・春を勝って、さらにはデビュー7年目の荻野極騎手がジャンダルムでスプリンターズSを制すると、同じくデビュー7年目の坂井瑠星騎手がスタニングローズで秋華賞を快勝し、それぞれGⅠ初勝利を手にしました。

 こうした新たなGⅠジョッキーが誕生するたび、毎回同じようなことを言っている気がしますが、これまでの努力が結果に結びつき、心からよかったなと思っています。

 個人的には自分が入社7年目ということもあり、同じ年次の荻野騎手、坂井騎手のことは、なんだか少し気になって応援しています。今年は、今村聖奈騎手に代表されるように若手の活躍が目覚ましい一年でしたが、これからの"同期"の活躍にも期待したいですね。

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