菊花賞は初GⅠに挑むドゥラメンテ産駒に血統的魅力。「薔薇一族」と4代母で繋がる馬にも激走の気配が (2ページ目)
母系の血統も優秀だ。母ロカはGⅢクイーンC3着、忘れな草賞2着の実力馬で、祖母の兄にディープインパクト、近親にレイデオロなどがいるという、日本を代表する名門牝系の出身。さらに祖母の父ダンスインザダークは1996年の菊花賞馬で、種牡馬としても2003年ザッツザプレンティ、2004年デルタブルース、2009年スリーロールスと3頭の菊花賞馬を出している。この舞台で血が騒ぎ、初のGⅠで重賞を初制覇する可能性は十分だ。
もう1頭はヤマニンゼスト(牡3歳、栗東・千田輝彦厩舎)に注目。父シンボリクリスエスの産駒では、2013年にエピファネイアが菊花賞で勝利している。ヤマニンゼストとエピファネイアは、父の他にも母の父の父サンデーサイレンス、祖母の父サドラーズウェルズも共通。牝系は4代母リバークイーンが、先週のGⅠ秋華賞を勝ったスタニングローズなどの"薔薇一族"と繋がるという旬のファミリーだ。
エピファネイア産駒は2020年にアリストテレスが2着、2021年にオーソクレースが2着、ディヴァインラヴが3着と好相性が続いている。さらに、母のディープインパクト×サドラーズウェルズという配合は、2019年の菊花賞で8番人気ながら2着に入ったサトノルークスと同じ。ヤマニンゼストも、12番人気で2着に入った前走のGⅡ神戸新聞杯に続き、激走の臭いがプンプンする。
以上、今年の菊花賞は、ドゥラメンテ産駒ドゥラドーレス、シンボリクリスエス産駒ヤマニンゼストの2頭に注目する。
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