400万馬券再び!? 荒れる北九州記念は、「中休み」による高速馬場を先行して押し切る穴馬2頭を狙え (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 こうした結果を見てもわかるように、連続開催だった2019年以前より、"中休み"が入ってからの小倉開催は後半戦も馬場状態がいいのは確か。馬券検討においては、今年もそうした傾向を考慮したほうがいいでしょう。

 実際、先週の2歳オープン・フェニックス賞(小倉・芝1200m)では、1分7秒7という過去10年で最も速いタイムで決着。今の小倉の馬場がいいのは明らかで、穴馬候補としては、先行馬で高速決着に対応できそうな馬を探すのがポイントとなるでしょう」

 そこで、大西記者はCBC賞組以外の馬に目をつけた。前走のGIIIアイビスサマーダッシュ(7月31日/新潟・芝1000m)で2着となったシンシティ(牝5歳)だ。

北九州記念での一発が期待されるシンシティ北九州記念での一発が期待されるシンシティこの記事に関連する写真を見る「シンシティは、前走のアイビスSDでもハナを切ったほどのスピードの持ち主。千直競馬で外枠がプラスに働いたことは間違いありませんが、2着に粘ったのは今の充実ぶりを示したものでしょう。さらに、およそ2カ月ぶりの実戦を使ったことで、馬の雰囲気は前走と同じか、それ以上のものを感じます」

 ただ、シンシティはもともとダートの短距離戦を主戦場としてきた馬で、芝に転じて好走したここ2戦はともに千直競馬。はたして、初の芝1200m戦にも対応できるのだろうか。

「確かに、芝1200m戦が未経験なことに加え、ダートのイメージが強いサウスヴィグラス産駒ということで、ここでは評価を落としそうですが、ダートの1200m戦では勝ち鞍があり、距離については十分に対応可能と見ています。

 理想はハナを切る形。その点、同馬を管理する木原一良厩舎所属で、同馬の持ち味を把握している富田暁騎手が継続して手綱をとるのは心強い限り。芝1200mは初挑戦とはいえ、近2走で芝の高速決着に対応できるスピードは見せていますし、スムーズに先手をとれれば、押し切っても不思議ではありません」

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る