「小倉・芝1800m」の中京記念を血統で分析。狙いはドゥラメンテ産駒と、コース適性が高い逃げ馬 (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 もう1頭はベレヌス(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)を狙いたい。父タートルボウルの産駒は、今回と同じ条件で行なわれた2018年の小倉大賞典をトリオンフが勝利。同馬はGⅢ小倉記念(芝2000m)も勝利しているという"小倉巧者"だ。

 タートルボウルは芝1600mの仏GⅠジャンプラ賞の勝ち馬。産駒はGⅠ仏2000ギニー(芝1600m)勝ち馬のルカヤン、GⅡ京王杯2歳S(芝1400m)のタイセイビジョン、地方交流GⅡエンプレス杯(ダート2100m)のアンデスクイーンなど、芝、ダート、距離を問わずさまざまなタイプの活躍馬を送り出している。産駒数があまり多くないため目立たないが、小倉の芝1800~2000mでは47戦7勝、2着4回、3着6回で勝率14.9%、連対率23.4%とまずまずの数字を残している。

 ベレヌスは前走の谷川岳S(新潟・芝1600m)で逃げ粘って2着。小倉は約11カ月ぶり、1800mは約2年ぶりの出走となるが、小倉芝では昨年の博多S(芝2000m)を勝利するなど2戦1勝、3着1回。すでにコース適性の高さを見せている。

 逃げる形がベストで、同型のベステンダンクの存在は気になるところ。枠順はなるべく内めがいいだろう。前走も1枠1番からのスタートだったが、枠順にも注意したい。

 以上、今年の中京記念はヴァリアメンテ、ベレヌスの2頭に期待する。

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