函館記念はふた桁人気馬でも侮れない「荒れる一戦」。穴党記者はハンデ魅力の3頭に注目 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 オープン入りしてからここ3戦はすべて重賞に挑んで負けていますけど、3走前のGIIアメリカジョッキークラブC(1月23日/中山・芝2200m)は勝ち馬からコンマ6秒差の8着、2走前のGII日経賞(3月26日/中山・芝2500m)ではこの春のGI(天皇賞・春1着、宝塚記念1着)で圧倒的な強さを見せてきたタイトルホルダーからコンマ8秒差の7着と大きく負けていません。ともに外枠発走だったことを思えば、その健闘ぶりはなおさら光ります。

 前走のGIII新潟大賞典(5月8日/新潟・芝2000m)は10着と大敗しましたが、あまり向いているとは思えない新潟・外回りの一戦で、後方からの競馬になった結果。それでも、勝ち馬からコンマ8秒差ですから、それほど悲観することはないでしょう。小回りコースでリズムよく運ぶことができれば、一発あっても......」

 木南記者はもう1頭、気になる馬がいるという。

スカーフェイス(牡6歳)です。上位人気を争う存在かもしれませんが、実力、鞍上、斤量......と魅力を感じる部分が多く、押さえておきたい1頭だと思っています」

 スカーフェイスは、前走のGI大阪杯(4月3日/阪神・芝2000m)で勝ち馬からコンマ5秒差の6着に食い込んでいる。今回はそこから斤量が2kg減。躍進へのお膳立ては整っている。

 高配当必至の夏の名物重賞。ここに挙げた3頭の大駆けがあっても不思議ではない。

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