函館記念はふた桁人気馬でも侮れない「荒れる一戦」。穴党記者はハンデ魅力の3頭に注目

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

昨年に続いて函館記念での大駆けが期待されるアイスバブル昨年に続いて函館記念での大駆けが期待されるアイスバブルこの記事に関連する写真を見る ただ、同馬は昨年2着と好走して以降、8戦連続して馬群に沈んでいる。そうした状況を鑑みれば、ハンデが減ったところで厳しい印象があるが、木南記者はこう語る。

「近走の着順だけ見ると、確かにふた桁着順ばかりですが、着差を見れば、大きく負けていないレースがいくつもあります。とりわけここ2戦は、いずれも59kgという負担重量を背負いながら、前々走のリステッド競走・メトロポリタンS(5月8日/東京・芝2400m)が勝ち馬からコンマ6秒差の7着、前走のオープン特別・巴賞(7月3日/函館・芝1800m)が同コンマ7秒差の10着と、着順ほど惨敗している印象はありません。

 昨年もメトロポリタンSでは斤量58kgでコンマ6秒差の7着でした。それでいて、昨年よりも軽いハンデ54kgとなるんですから、ひょっとしたら......と思ってしまいますよね」

 さらに木南記者は、同じくハンデ54kgの出走馬に注目する。

スマイル(牡6歳)です。戦績だけ見ると『本当にダイワメジャー産駒なの?』と思ってしまうくらい、長めの距離(2200m~2600m)のレースを中心に走ってきた馬ですが、ここでも面白い存在になるのではないかと思っています。

 大事に使われてきたこともあって、6歳になった今年、やっとオープン入りした馬。そういう意味では、2000mという距離ではまだ伸びしろが残っていると踏んでいます。

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