ラッキーライラックの全弟シリンガバルガリス。厩舎スタッフは「能力を感じる」とべた褒め (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Kyodo News

「シリンガバルガリスについて、スタッフからは『高い能力を感じる馬。(管理する2歳馬のなかでも)走ってほしい1頭』と、力の入ったコメントが聞かれました。ゲート合格後、一度放牧に出して『しっかり成長した』とのことで、『稽古の動きがよく、本当に能力を感じる』とべた褒め。陣営の期待の大きさが伝わってきました」

 初陣は7月10日の2歳新馬(小倉・芝1800m)。鞍上は松山弘平騎手が務める予定だ。

「松永厩舎では、期待馬を小倉開催で下ろすことが多く、その点でも見込みのある1頭と言えるのではないでしょうか。ただ、『この血統は気難しい部分のある馬が多い』とスタッフ。『今はおとなしいものの、レースが近づくにつれて気難しさが出なければいいが......』と、今後に向けて気性面は不安要素になるかもしれません」

 とはいえ、素質の高さは明らか。姉ラッキーライラックを彷彿とさせるようなパフォーマンスをいきなり見せるのか、デビュー戦の走りから目が離せない。

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