上半期最後の「お祭り」宝塚記念。堤礼実アナが気になっている1頭とは? (2ページ目)
ところが、終わってみれば、まさにソダシの独壇場。最後の直線でも力強く脚を伸ばして、2着に2馬身差をつけての完勝でした。
ソダシのGI勝利がすべて芝のマイル戦であることからもわかるように、ヴィクトリアマイルが彼女の適性に合った条件だったことは確かでしょう。だからこそ、私も「頑張ってほしいな」という気持ちで見てはいましたが、ここまで気持ちのいい勝ち方を見せてもらえるとは、正直、想像していませんでした。
「アイドルホース」と称されるソダシですが、そこからイメージする可愛らしさや美しさだけではない、堂々たる強さを見せてもらった気がします。
もちろん、馬体の美しさは相変わらずでしたけど。
ダート戦で巻き上がる砂のなかを走り抜けてくる姿も、パワフルでカッコいいと思っていましたが、やはり緑のターフの上に立つと、白い馬体が本当に映える。あまりに美しく綺麗だったので、思わず見とれてしまうほどでした。
初めは「白毛だから」と注目された馬だったのかもしれませんが、彼女は競走馬としての能力が高く、たとえ"白毛でなかったとしても"スターホースになっていたのだろうな、と思っています。今回のヴィクトリアマイルで、そう再認識しました。
今後は、札幌記念からマイルCSというローテーションが予定されているようです。ソダシが走るレースはこれからも、競馬ファンならずとも大きな注目を集めるのでしょうね。
アイドルホースゆえの"宿命"と言ってしまえば、それまでですが、これからも大きな重圧を乗り越え、今までどおりの美しい一面も見せつつ、この強さにどんどん磨きをかけていってほしいと思っています。
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