宝塚記念に豪華メンバーが集結。穴党記者はタイプの違う2頭に高配当の夢を託す (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

「面白いのは、ヒシイグアス(牡6歳)。パンサラッサがラクに逃げることができず、タイトルホルダーや、それに続くポジションをとると思われるディープボンド(牡5歳)、オーソリティ(牡5歳)、エフフォーリア(牡4歳)、デアリングタクト(牝5歳)ら有力馬が早めに動いてシビアな消耗戦となれば、それに乗じて一緒に動いてくる差し馬勢にもチャンスがあると思うからです。

 前走のGI大阪杯(4月3日/阪神・芝2000m)は、香港帰りでトモの疲れもあったのか、攻め気配は本来のものではなかった印象があります。しかし、今回の1週前追い切りでは気合い乗りがよく、キビキビしたフットワークで上々の伸び脚を披露。前走時は最終追いで難しい面をのぞかせましたが、今回そういう面を見せなければ、大幅な上積みが見込めるのではないでしょうか。

 馬場は不問ですし、手応え以上にしぶとく脚が使えるタイプ。昨今は、東京競馬場のGIなどでワンパンチ欠いた馬が阪神の内回りで大仕事をするシーンが目につきます。ヒシイグアスはそのイメージにもぴったりハマります」

 ヒシイグアスは昨年末のGI香港C(12月12日/香港・芝2000m)で、ラヴズオンリーユーの僅差の2着。地力がアップしていることは間違いないゆえ、一発あっても不思議ではない。

 ハイレベルな争いが期待される春グランプリ。着実に力をつけてきている2頭が高配当の使者となるのか。注目である。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る