エプソムCは絶対的本命不在。梅雨の荒れ馬場にも対応できる実績馬2頭が混戦を断つ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 坂本記者はもう1頭、気になる馬がいるという。

ガロアクリーク(牡5歳)です。ここのところ結果を残せていないものの、3歳時にはGIIスプリングS(中山・芝1800m)を快勝。続くGI皐月賞(中山・芝2000m)でも3着と好走した実績馬です。

 以前は脚元に不安を抱えていましたが、復帰戦となった2走前のGII中山記念(2月27日/中山・芝1800m)からは順調に使ってこられるようになったことはプラス要素。その中山記念では、パンサラッサが強い逃げきり勝ちを決めましたが、この馬も勝負どころで外を回して、最後は目を引く伸び脚を見せて4着。地力健在をアピールする内容でした。

 前走のオープン特別・都大路S(5月14日/中京・芝2000m)は6着に敗れましたが、あまり慣れていない当日輸送で神経質な面を見せてしまい、枠入りを嫌がるなど敗因は明確。度外視していい一戦だと思います。

 この中間は、美浦のウッドコースでラスト1ハロン11秒台を記録。頼もしい動きを見せていて、状態は悪くありません。上原博之調教師も『レコード決着するような速い馬場よりは、力がいる馬場のほうがいい』と語っており、こちらも梅雨を味方につけられる穴馬として押さえておきたい1頭です」

 梅雨の悪条件のなか、激戦を制すのはどの馬か。底力が問われるレースとなれば、ここに挙げた2頭への期待は高まる一方だ。

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