函館スプリントSは「大荒れ」の予感。近走不振で人気急落の先行馬に大駆けムード漂う (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

函館スプリントSでの巻き返しが期待されるレイハリア函館スプリントSでの巻き返しが期待されるレイハリアこの記事に関連する写真を見る そうして、松田記者は近走不振の逃げ馬を穴馬候補に挙げる。

「レイハリア(牝4歳)です。2走前のGIII京阪杯(11月28日/阪神・芝1200m)が最下位の16着、前走の高松宮記念がブービーの17着と、成績的には狙いにくいのは確かです。

 しかし、高松宮記念の敗因はハッキリしています。GI初出走で、当日は重馬場。昨春、良馬場の葵S(中京・芝1200m)で前半3ハロン33秒2のペースで行って勝っているとはいえ、あの日の馬場で前半3ハロン33秒4は明らかにオーバーペースでした。

 しかも、ダッシュ力があるレシステンシアにハナを譲る形になって、初めて馬群のなかでの競馬を強いられました。加えて、4コーナーで外へ持ち出そうとして伸びかけた時に、両サイドから挟まれて万事休す。力を出しきれぬままの敗戦となりました。

 2走前の京阪杯も、外枠発走で控えてしまった分、序盤で行きたがって消耗。勝った馬が道中最後方にいたエイティーンガールで、2着も後方から脚を伸ばしたタイセイビジョンと、外差し有利の馬場も影響したと思います。せめて内目の枠を引いて、スムーズにレースを運べていれば、違った結果になっていたのではないでしょうか」

 2戦続けて大敗を喫しているが、昨春は未勝利から4連勝。夏には古馬相手にGIIIキーンランドC(札幌・芝1200m)を制している実力馬だ。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る