国枝厩舎期待の牝馬、エルダーサインの可能性。「若干緩さが残るも新馬戦では十分勝負になる」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

 そんなエルダーサインについて、陣営はどう評価しているのか。関東競馬専門誌のトラックマンがその様子を伝える。

「エルダーサインについて、厩舎スタッフは『まだ若干緩さが残るものの、動き出すとフットワークがよく、素質を感じる』と話していました。兄コマンドラインはこの時期でも完成度が高く、それに比べると『こちらは少し成長が遅め』ということですが、『新馬戦では十分に勝負になる』と自信の弁。『これからの伸びしろも期待できる』と先々への期待も膨らませていました」

 兄姉すべてが勝ち星を挙げており、兄コマンドラインの資質の高さを知っている分、厩舎の期待も相当なものだ。先述のトラックマンが続ける。

「コマンドラインはデビュー戦から512kgと立派な体格でした。片やエルダーサインは牝馬ということもあって、『入厩時で480kgほど。デビュー戦では460kg台になるのでは』とスタッフ。『兄よりも(馬体は)すらっとしている』とのことです。

 なお、牝馬にありがちなチャカつきやうるささはなく、扱いやすいようです。新馬戦を突破して、その後も成長すれば、楽しみな存在になりそうです」

 東京の新馬戦開幕週にデビューするエルダーサイン。兄と同じく初陣を飾って、兄以上の飛躍を果たすことができるのか、その走りに注目である。

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