2022.05.19

オークスの本命は「ラスト・キンカメ産駒」。血統的に「オークス向き」の堅実派な1頭も要チェック

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 同じキングカメハメハ産駒で叔父のローズキングダムは、今回と同じ条件で行なわれたGⅠジャパンCの勝ち馬であり、日本ダービーでもクビ差の2着。芝2400mの重賞という点では、GⅡ神戸新聞杯、GⅡ京都大賞典も勝利している。そして、祖母ローズバドは2001年のオークス2着馬で、GⅠ秋華賞、GⅠエリザベス女王杯も2着と、わずかにGⅠ制覇には届かなかったが実力馬だ。

 父キングカメハメハの産駒は2010年にアパパネが勝利し、2016年チェッキーノが2着。その他、母の父にキングカメハメハの血を持つデアリングタクト(父エピファネイア)が2020年に勝利している。

 今年の桜花賞以降のGⅠレース勝ち馬を振り返ると、桜花賞はスターズオンアース(父の父キングカメハメハ)、皐月賞はジオグリフ(母の父キングカメハメハ)、天皇賞・春はタイトルホルダー(父の父キングカメハメハ)、NHKマイルCはダノンスコーピオン(父の父キングカメハメハ)、ヴィクトリアマイルはソダシ(母の父キングカメハメハ)と、キングカメハメハの血を持つ馬が5連勝中。キングカメハメハ産駒はこの3歳がラストクロップとなるだけに、スタニングローズも「最後の直仔」としてオークスを勝ちたいところだ。

 桜花賞は7番人気での勝利だった、ドゥラメンテ産駒のスターズオンアース(牝3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)も血統的に侮れない。父ドゥラメンテは日本ダービー馬で、その祖母エアグルーヴはオークス馬。また、スターズオンアースの叔母ソウルスターリングは2017年のオークス馬で、祖母スタセリタは2009年の仏オークス馬。さらに、母の父スマートストライクの産駒には米GⅠBCターフ(芝12F)のイングリッシュチャンネルもおり、桜花賞よりもオークス向きと思える血統構成だ。

 昨年10月に未勝利勝ち(芝1800m)を飾り、GⅢクイーンC(芝1600m)でもクビ差の2着と、東京コースでの実績があるのも心強い。これまで全6戦で2勝、2着3回、3着1回と堅実派でもあり、今回も上位争いをしてくる可能性は高いと見る。

 以上、今年のオークスはスタニングローズとスターズオンアースの2頭に期待する。