「ウマ娘」で男性に弱い性格はそのまま。メジロドーベルは牝馬限定戦に強かった (3ページ目)
ところが、である。牡馬が混じったレースになると、不思議なくらい能力を発揮できなかった。その証拠に、牝馬限定のGⅠは5勝しながら、牡馬も混じった混合GⅠでは、3着以内に入ったこともない。
そもそも牡馬相手では実力が足りなかったのか。いや、牝馬限定戦のレースでは、牡馬とも互角に渡り合う強豪牝馬に打ち勝っている。実力不足とは考えにくい。だとすると、ウマ娘のキャラクターにあるように、精神面が起因していたのかもしれない。
ちなみに、メジロドーベルが牡馬相手に勝利した唯一の重賞がある。オークス後、休養を挟んで出走したGIIオールカマー(中山・芝2200m)だ。このレース、実はメジロドーベルはスタート直後に引っかかったものの、終始先頭で逃げ切った。
予定外のレース展開ながらそのまま押し切った強さに驚くとともに、ずっと1頭で先頭を走り、牡馬に囲まれなかったからこそ、力を発揮できたのではと勘繰ってしまう。
いずれにせよ、牝馬同士では女王の気高さを発揮したメジロドーベル。この馬が示したその強さを知るなら、ぜひ牝馬GⅠでの走りを見てほしい。そのひとつが、1997年オークスなのだ。
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