ヴィクトリアマイルは大波乱となるか。名手とコンビを組む2頭に穴党記者は「大駆けが期待できる」

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Kyodo News

 東京競馬場でのGI5週連続開催。2週目は古馬牝馬の頂上決戦となるGIヴィクトリアマイル(5月15日/東京・芝1600m)が行なわれる。

 過去10年の結果を振り返ってみると、1番人気はわずか3勝。伏兵の台頭が目立ち、2015年には3連単で2000万円超えとなる、超特大の高配当を記録した波乱の多い一戦だ。ある意味、穴党垂涎のレースと言える。

 しかも今年は、豪華メンバーが集ったこともあって、人気が分散されそう。どの馬が1番人気になるのかさえ読めない状況だ。それゆえ、日刊スポーツの木南友輔記者も「面白いメンバーがそろいました。ファンに人気の牝馬がこぞって参戦してくるので、オッズも面白いことになりそうです」と興奮気味に語る。

 ともあれ、そうした状況のなか、人気の中心となる面々はどのあたりなのか。木南記者はこう分析する。

「ダートでも結果を出して、得意の芝のマイル戦に戻るソダシ(牝4歳)。およそ1年ぶりのレースに臨む三冠牝馬のデアリングタクト(牝5歳)。連覇を狙ったGI大阪杯(4月3日/阪神・芝2000m)では惜しくも2着に終わったレイパパレ(牝5歳)。おそらくこの3頭が自然と上位人気を争うのではないでしょうか。

 それらに続くのが、スプリント&マイル戦線で活躍するレシステンシア(牝5歳)。前走でサウジアラビアの重賞を勝ってきたソングライン(牝4歳)。良血アンドヴァラナウト(牝4歳)あたりでしょうか」

 ただし、いずれも懸念材料を抱えており、これ以外の馬にも付け入る隙はありそう。また、開催前の週中には雨も降って、馬場状態がレースにも少なからず影響を与えるかもしれない。その点について、木南記者はこんな見解を示す。

「今週からBコースとなり、先行有利の馬場になることも考えられますが、週中から週後半にかけて結構雨が降りましたし、Aコース最終週の先週は日曜日が明らかに差し馬場になっていました。そうなると、どんな馬場状態になるか、気になるところです。

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