大波乱もあるヴィクトリアマイル。過去に高配当を演出した3パターンから浮上する3頭の穴馬

  • text by Sportiva
  • photo by Sankei Visual

 春の「女王決定戦」となるGIヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)が5月15日に行なわれる。

 春のGIシリーズのなかでも「荒れるレース」として知られる一戦。過去10年の結果を振り返ってみても、5番人気以下の伏兵が6度も勝っているうえ、10番人気以下の穴馬もしばしば馬券圏内(3着以内)に突っ込んできている。それゆえ、2015年には3連単で2000万円超えという超高額配当が生まれている。

 となれば、今年も穴狙いに徹してみるのも悪くない。そこで、過去10年の結果を参考にして、今回のレースで激走を果たしそうな伏兵馬をあぶり出してみたい。

 まず、注目したいのは「リピーター」である。なぜなら、このレースは過去に好走している馬が再び上位に食い込むパターンが多いからだ。

 具体例を挙げれば、2012年に4番人気で勝利し、2013年には12番人気で2着となったホエールキャプチャ。2013年に1番人気で、2014年には11番人気で連覇を遂げたヴィルシーナ。2014年に6番人気で3着になったあと、2015年に5番人気で、2016年には7番人気で連覇を果たしたストレイトガール。2017年に7番人気で3着となり、2018年には8番人気で快勝したジュールポレール。2019年に5番人気で快勝し、2020年には5番人気で3着に入ったノームコアらがいる。

 こうした例を鑑みれば、今年もこのパターンは無視できない。狙い目となるのは、昨年のレースで上位3頭に入った唯一の出走馬、マジックキャッスル(牝5歳)だ。

昨年3着のマジックキャッスル。今年も上位争いが期待される昨年3着のマジックキャッスル。今年も上位争いが期待されるこの記事に関連する写真を見る

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