血統分析で見えた、ヴィクトリアマイルの本命「桜花賞馬」とディープインパクト産駒の穴馬は? (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 そして、ディープインパクト産駒以外では、桜花賞馬ソダシ(牝4歳、栗東・須貝尚介厩舎)に注目だ。競馬場こそ異なるが、同じ距離で行なわれるこのレースは桜花賞馬が強い。これまで16頭が出走し、2006年ダンスインザムード、2010年ブエナビスタ、2011年アパパネ、2020年アーモンドアイ、2021年グランアレグリアと実に5頭が勝利し、1頭が2着、1頭が3着に入っている。

 ソダシの桜花賞の勝ちタイムは1分31秒1と、それまでのグランアレグリアの記録を1秒6も更新する大レコード。デアリングタクトも桜花賞馬だが、同馬の勝った桜花賞は重馬場で、勝ちタイムは1分36秒1だった。2400mのオークス、2000mの秋華賞も勝っているデアリングタクトに対し、ソダシのGⅠ勝利は桜花賞、阪神ジュベナイルフィリーズといずれも1600m戦。この距離に対する適性の高さはメンバー中随一と言ってもいいだろう。

 父クロフネは2012年の勝ち馬ホエールキャプチャを、母の父キングカメハメハは前述のアパパネを出しており、血統的にもこのレースとは好相性。桜花賞以来となるGⅠ制覇も期待できそうだ。

 以上、今年のヴィクトリアマイルはディープインパクト産駒の穴馬テルツェットと、桜花賞馬ソダシの2頭に期待する。

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