NHKマイルCは多士済々のメンバー構成ゆえ「荒れる」。狙いは人気の盲点となるクラシック組

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

「最も気になるのは、GI桜花賞(4月10日/阪神・芝1600m)組です。昨年も唯一の桜花賞組だったソングラインが、桜花賞15着から巻き返して2着と好走しています。それ以前にも、一昨年には桜花賞2着のレシステンシアが2着。2017年には桜花賞5着のアエロリットが快勝し、2016年には桜花賞4着のメジャーエンブレムが勝利を飾っています。

 3歳牝馬にとって、まずは桜花賞が最大目標となりますが、マイル適性が高いと考えられる馬は、距離が一気に延びるオークスはパス。中3週でもこちらに勝負をかけてきた、という側面が大きいと思います」

 そうして坂本記者は、桜花賞では14着と惨敗を喫したフォラブリューテ(牝3歳)を穴馬候補に挙げた。

「母がマイルGI馬のブルーメンブラット。この舞台への適性の高さを感じますし、ぜひ狙ってみたい1頭です。

 桜花賞では8枠17番からの出走で痛恨の出遅れ。道中も後方で構えるしかありませんでした。結果的に上位3頭は真ん中より内枠だったことを踏まえれば、枠順による立ち回りの有利、不利もあったと思います。

 同馬を管理する宮田敬介調教師も、『(桜花賞では)枠順の内と外との違いで、不利な面があったのは確か。それでも、フォラブリューテは最後の1ハロンは伸びてきているし、展開次第では上位にきていてもおかしくなかったと思います。これから成長してくれると思いますし、巻き返しに期待したい』と話していました。14着という着順の割には悲観しておらず、十分に反撃が見込めます」

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