横山ルリカが天皇賞・春の「2強」をガチ分析。かたや「不安要素なし」、かたや「印を落とす」 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 有力どころは前めでレースをすることが見込めますので、うしろからくる馬ではマイネルファンロン(牡7歳)もおもしろいんじゃないかなと見ています。ステイゴールド産駒でこのレースとも相性がいいのと、手塚厩舎は長距離得意な厩舎だと思います。初めて3000m超えるレースになるんですけど、前走のGⅡAJCC(アメリカジョッキークラブカップ)も11番人気で2着と好走していますし、今回も人気はないので松岡正海騎手がうまくエスコートして気分よく走ることができれば一発あってもよさそうです。

 同じく差しでは、ロバートソンキー(牡5歳)もいいなと。キャリア10戦以下の馬が割と好走しているデータがあって、この馬はキャリア8戦で、3歳時には神戸新聞杯でコントレイルの0.3秒差3着となかなかいい走りをしていて、中3週で輸送もあってギリギリの状態で臨んだ菊花賞も6着。

 間隔を取りつついい感じでここまできていて、フィジカルもしっかりしてきたし、半年ぶりだった前走もスタンド前でちょっとカットされる不利もあっての3着なら上出来かなと思います。能力面と状態のよさでGIに臨めるので、人気はないでしょうけどGIでやれる能力はあるんじゃないでしょうか。

 3番人気になりそうなテーオーロイヤル(牡4歳)は4連勝してきて、前走も差し有利の流れを横綱相撲で強い勝ち方をしましたが、前走からいきなりの4kgの斤量増が、ちょっときつそうかな、と。過去10年で前走から3kg以上増えた馬は1回も勝っていない、【0-1-1-29】というデータもあります。

「しんどそうな息遣いになったのを見たことがないので、相当なスタミナの持ち主」と菱田裕二騎手がコメントされているのですが、一気の斤量増でも同じだけのパフォーマンスを見せられるのかが気になります。

 いろんなパターンを考えてしまいますが、まずはディープボンドがしっかりと走って、今度こそ1番人気が勝つ結果を期待します。

【profile】
横山ルリカ よこやま・るりか 
1991年9月27日、神奈川県生まれ。アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバー(2015年10月に卒業)。『めざましテレビ』のリポーターを経て、現在は『めざまし8』(フジテレビ)の情報キャスターを務める。『競馬予想TV!』(CS・フジテレビONE)はアシスタントとして出演。サンケイスポーツ『サンスポZBAT!』重賞予想コラム「ルリカの当たりますよ〜に!!!」(毎週日曜掲載)を担当するほか、TOKYO FM「TOKYO TEPPAN FRIDAY supported by Ginza Sony Park」(毎週金曜15時〜生放送)にレギュラー出演中。

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