本命不在のマイラーズC。穴党記者が推すのは混戦で頼りになるディープ産駒2頭 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

「ディープインパクト産駒とはいえ、長く脚が使える馬。その特性を生かして好ポジションを確保し、最後でしっかりと踏み込めれば、ここ2走のリベンジは難しくないでしょう。

 中3週でも5本の追い切りを施して、ここ2週は負荷をかけて上々の脚力を示しています。状態は高いレベルで安定しており、時計勝負の舞台で前進あるのみ、です」

 吉田記者が推すもう1頭は、レッドベルオーブ(牡4歳)である。

「昨春のGI皐月賞以来、およそ11カ月ぶりの実戦だった前走の六甲Sでは7着。外枠発走で、序盤から行きたがる素振りを見せていました。あれでは、直線でギアが上がらないのも致し方ないでしょう。

 しかし今回は、一度使ったことでいい意味でガス抜きができました。現に、ここ2週の稽古ではシャープな脚取りを見せています。道中の折り合い面にも進境がうかがえ、ブランクが長かった分、相当な上積みが見込めます。

 好位置でレースを運べ、速い時計や上がりにも対応できるタイプ。まだ底を見せておらず、今の阪神ならガラリ一変が期待できるのではないでしょうか」

 確たる主役不在のマイル重賞。となれば、頼りになるのは"ここ一番"で強さを発揮するディープインパクト産駒だ。ファルコニアとレッドベルオーブの大駆けに要注意である。

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