本命不在のマイラーズC。穴党記者が推すのは混戦で頼りになるディープ産駒2頭

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 他の人気どころに目を向けると、エアファンディタ(牡5歳)やエアロロノア(牡5歳)の瞬発力は相当なものです。ただ、今の馬場に合うかどうか。上位争いに加わるには、位置取りがポイントになりそうです。

 それらに比べると、適度に上がりかかるレースでも差し込んでくるカラテ(牡6歳)や、パワータイプのソウルラッシュ(牡4歳)のほうに分がありそうですが、こちらも速い脚がない分、ポジショニングが重要になるでしょう」

 そして吉田記者は、「そうなると、妙味があるのはやはりある程度前に行ける馬。とりわけ、ディープインパクト産駒の2頭が気になります」と言って、穴馬候補として2頭の推奨馬を挙げた。

マイラーズCでの一発が期待されるファルコニアマイラーズCでの一発が期待されるファルコニアこの記事に関連する写真を見る 1頭は、これまでも重賞での好走歴があるファルコニア(牡5歳)だ。

「好時計決着となった2走前のオープン特別・洛陽S(3着。2月12日/阪神・芝1600m)ではエアファンディタの後塵を拝し、前走のオープン特別・六甲S(2着。3月27日/阪神・芝1600m)ではエアロロノアの一瞬の脚に屈しました。

 それでも、エアファンディタとはハンデ戦だった前回は同馬よりも1kg重い斤量を背負っていましたが、今回は同斤量での勝負となって1kgのアドバンテージがあります。エアロロノアにしても、前が有利な今の馬場なら逆転は可能と見ています」

 阪神コースは7戦3勝、2着2回、3着1回、4着1回と好相性。そのうち、1800m以下の6戦はすべて馬券圏内(3着以内)というのも心強い材料となる。吉田記者が続ける。

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