アンカツ厳選の「3歳牡馬番付」。皐月賞、ダービーを制すのはどの馬だ (2ページ目)

  • 新山藍朗●取材・構成 text by Niiyama Airo
  • photo by Kyodo News

この記事に関連する写真を見る横綱:キラーアビリティ(牡3歳)
(父ディープインパクト/戦績:4戦2勝、2着1回、着外1回)

 素質的にはダノンベルーガと互角。それでも、順調に使われているという点で、こちらを「上」と評価した。それに、GIホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)のレース前に、陣営が「ここを勝って、ぶっつけで皐月賞」と言っていたが、まさにそのとおりになった。この馬の強さに、相当な自信があるのだと思う。

 実際、ホープフルSでは先行して押しきる、という強い競馬を披露。この時期の2歳馬としては、勝ち時計(2分00秒6)も優秀だった。どんな競馬でもできるという器用さがあり、それでいて、終(しま)いでは確実にキレる脚を使える。欠点の少ないタイプだ。

 唯一の不安は、前々走のオープン特別・萩S(2着。10月30日/阪神・芝1800m)がそうだったように、折り合いを欠くシーンが時折見られること。それさえ克服できれば、今年はこの馬が堂々の"主役"を張れるはずだ。

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