ほのかが予想する桜花賞。本命は人気馬も、対抗は「負けず嫌い」と見た穴馬

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • 佐野隆●撮影 photo by Sano Takashi

この記事に関連する写真を見る 
 特注の☆は、ナミュールです。

 1番人気になるでしょうが、その実力からして無印にはできません。新馬戦では超スローペースにありながら、2着に2馬身差をつける完勝劇を披露。2戦目の1勝クラス・赤松賞でも33秒0というメンバー最速の上がりを繰り出して、非常に強い勝ち方を見せました。

 3戦目の阪神JFこそ、出遅れが響いて4着に敗れましたが、逆に言えば、出遅れても4着まで来るだけの力があるということ。横山武史騎手が初めて騎乗した前走のチューリップ賞も、メンバー最速タイの上がりをマーク。危なげない勝利を飾って、本番へ向けて不安要素はありません。

 △は、3頭います。

 まずは、ナムラクレア。前走のGIIフィリーズレビューでは内枠(2枠2番)発走ながら、道中は中団やや後方まで下げて待機。4コーナー手前あたりで外に持ち出して、直線では大外から強襲してきました。

 最後はアタマ差届きませんでしたが、内容のある競馬だったと思います。このレースぶりからして、1ハロンの距離延長も問題なく対応できるのではないでしょうか。

 実際、阪神JFでも5着に来ていますからね。この時も展開に恵まれず、前が詰まっての結果でしたから、着順以上の強さを感じるレースでした。

 重賞でも常に安定した結果を残していますし、人気を考えると、むしろ積極的に狙ってみたい1頭です。

 2頭目は、ラブリイユアアイズ

 桜花賞は阪神JFの好走馬が来るレースですから、同レース2着のこの馬も軽視することはできません。

 桜花賞はその阪神JF以来の、ぶっつけ本番にはなりますが、これも不安視する必要はないでしょう。昨年のソダシも同じローテーションで勝っていますし、今やレース間隔が十分に空いているほうがその間の成長も見込め、好結果が期待できます。

 デビュー以来、馬体重が減り続けている点はやや気になるところですが、一昨年のレースでは小柄なスマイルカナが3着に入線。そこまで心配しなくてもいいかなと思っています。

 ただ、過去5年の桜花賞を振り返ってみても、勝ち馬はすべて馬体重が460kg以上。頂点に立つことを考えると、ある程度の馬格が必要になるのかもしれません。

 そういう意味では、ラブリイユアアイズは厳しい立場にありますが、馬券的には押さえておきたい馬。ここでもそれほど人気はなさそうですから、阪神JFの再現を期待したいところです。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る