桜花賞は父系・母系も「縁がある血」で本命を決める。前走で「2歳女王」に先着した激走馬にも期待 (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 父オルフェーヴルの産駒は、2018年にラッキーライラックがアーモンドアイに次ぐ2着と好走。ラッキーライラックは同じ舞台のGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズも勝利しており、このコースの適性は高いと見ていい。

 さらにライラックは牝系も桜花賞に縁がある。祖母ブルーリッジリバーは2002年の2着馬で、同じファミリーの馬には2007年の優勝馬ダイワスカーレット、2001年の3着馬ダイワルージュがいる。キングカメハメハの血と併せ、母系の血は特に「桜花賞向き」と言えそうだ。

 もう1頭は、前述のように桜花賞と相性がいいディープインパクトを持つ馬から選びたい。直仔2頭はいずれも1勝馬で、出走は抽選次第となるため、父の父にディープインパクトを持つピンハイ(牝3歳/栗東・田中克典厩舎)から。

 同馬は昨年11月の新馬戦(阪神・芝1400m)で勝ち上がり。約5カ月ぶりとなったGⅡチューリップ賞では単勝229.8倍の13番人気だったが、2歳女王サークルオブライフに先着する激走を見せた。

 父ミッキーアイルは、昨年のチューリップ賞などを勝っているメイケイエールの父。母のいとこアットザシーサイドはGⅡフィリーズレビュー2着後、6番人気で出走した桜花賞で3着と好走している。さらに、祖母のいとこルミナスハーバーも阪神ジュベナイルフィリーズで3着に入っているように、阪神芝1600m戦では実績がある血統だ。2戦連続の激走に期待する。

 以上、今年の桜花賞は母系の血統のコース適性が高いライラック、ピンハイの2頭に期待したい。

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