桜花賞の行方を占う「3歳牝馬ランキング」。上位5頭の実力を分析

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この記事に関連する写真を見る 2位は、阪神JFを制覇して「2歳女王」に輝いたサークルオブライフ。チューリップ賞では3着に終わったものの、この馬も前回4位からランキングを上げてきた。

土屋真光氏(フリーライター)
「阪神JFまでの3連勝はいずれも3番人気以下で、ある程度気楽な立場だったこともあって、差しに構えての競馬で結果を出してきました。それらのレースのなかでも、とりわけ坂を上りきってからのもうひと伸びには目を見張るものがありました。

 その後、チューリップ賞ではこれまでと一転して、前目の競馬を試して3着。大一番を前にして、課題を確認できたのはよかったと思います。厩舎の先輩である三冠牝馬のアパパネも前哨戦で負けて結果を出しているので、本番への期待が膨らみます」

市丸氏
「サークルオブライフの場合、すでに(クラシック出走の)権利を持っており、チューリップ賞は明らかにひと叩きだったと言えます。したがって、本番で巻き返す可能性は十分。ただ、3着という結果に終わって、阪神JFの時より指数を下げてしまったのは気になるところです」


 3位は、プレサージュリフト。クラシックとの関係性が深いクイーンCを豪快な末脚を繰り出して快勝し、圏外からランクインを果たした。

吉田氏
「新馬勝ちから約3カ月ぶりに臨んだクイーンCでは、12kg増と理想的な馬体増を遂げていました。1位のナミュールと同じく父はハービンジャーですが、こちらは筋肉量が多く、464kgと馬格もあります。つなぎはやや短めながらクッションがあって、回転の速いピッチ走法で一瞬の爆発力を秘めています。なおかつ、その末脚に持続性がある点は魅力です。

 ただ、まだトモがそろって走っているように、後肢に甘さがあり、発馬を含めて行き脚がひと息。キャリア2戦と引き出しが少ない点も上位2頭と比べて見劣り、3位という評価が妥当でしょう」

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