美女馬券師は大阪杯をどう読んだ? 「2強」重視も穴馬からの総流しで好配当も狙う

  • text by Morinaga Maaya

 続いて今週、GI大阪杯(4月3日/阪神・芝2000m)ではどんなレースが見られるのでしょうか。

 私の本命はエフフォーリア。強い馬に本命を打つと、「結局この馬かい!」って思われるかもしれませんが、今までの成績を見たらこの馬を軸から外すのはなかなか難しいです。

 昨年の年度代表馬で、全7戦6勝。唯一負けたのは、昨年のGI日本ダービー(5月30日/東京・芝2400m)の2着のみ。負かした馬たちもコントレイルやグランアレグリア、ディープボンド、クロノジェネシスなど、そうそうたるメンバーですし、負かした馬たちがその後、しっかりと重賞を勝っていることもこの馬の強さを裏づけています。

 今回は4歳になってから初めてのレース。およそ3カ月ぶりの実戦となりますが、レース間隔が5カ月も空いた昨秋のGI天皇賞・秋(10月31日/東京・芝2000m)でもきっちり勝ちきっていますから、休み明けも問題なさそうです。

 唯一不安は、阪神競馬場で走るのが初めて、ということ。鞍上の横山武史騎手もこの舞台で勝ったことはありますが、関東所属ゆえ、決して走り慣れたコースとは言えません。そのあたりが少しだけ気になります。

 対抗はジャックドール。エフフォーリアと同じ4歳ですが、3歳時にはクラシックロードとは別路線で地道に勝ち星を重ねてきました。そして今回、5連勝という快進撃を見せてGIの大舞台まで上ってきました。

 勝ったレースの格は、とてもエフフォーリアには敵いませんが、この馬自身、走るたびに時計を詰めてきています。初の重賞挑戦となった前走のGII金鯱賞(3月13日/中京・芝2000m)でも、GI馬のレイパパレやアカイイトらに差をつけての逃げきり勝ち。強烈な印象を残しました。

 何より逃げられるというのが、この馬の最大の強み。年度代表馬と末脚勝負だとなかなか難しいところはあるかもしれませんが、逃げて粘りこむというのは、エフフォーリアにとっても怖い存在かと思います。

 ちなみに、過去3年の阪神・芝2000mにおける種牡馬別の勝率トップは、ジャックドールの父モーリスです。強い4歳世代、この馬が"主役"を奪うシーンがあってもおかしくありません。

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