横山ルリカ、大阪杯は「データが通用しないかも」。有力馬の傾向や展望をガッツリ分析 (2ページ目)

  • 土屋真光●構成 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

降雨は大きなポイントになる

 雨が降ってしまうと、レイパパレ(牝5歳)とかアカイイト(牝5歳)とか浮上してきそうですよね。これにポタジェ(牡5歳)あたりが3番手候補で悩みます。あとは、そこにアリーヴォ(牡4歳)を入れるかどうか。

 レイパパレは去年の勝ち方がすごすぎた一方で、それからは距離が自身の適性よりも長いところや、香港遠征では輸送の影響があったりで、勝ち星から遠ざかっています。ですが、昨年の覇者でこのコースはすごく合っていると思います。

 前走の金鯱賞は、ジャックドールと同じ斤量で、休み明けながら0秒4差。小柄な牝馬が56kgを背負って休み明けで2着と好走していて、今回も川田将雅騎手が騎乗しますし、2、3着には絶対入れておきたい馬です。

 アカイイトは阪神で3勝ですが大阪杯の傾向で見ると、脚質はちょっと不利なのかも?  でも、前回は思ったよりも位置取りが後ろではなかったですし、幸英明騎手も後ろからいかなくても3着と結果を出せたことに前向きなコメントを出されていました。

 大阪杯を目標にするというのも金鯱賞前から言っていましたので、100%になるように逆算してのレースだったとしたら、今回に向けて収穫のある内容だったと思います。エリザベス女王杯がフロック視されていますが、GⅠ有馬記念も7着と悪くありませんでした。何か追い込んでくるとしたら、この馬だと思います。追い切りも1週前でもすごくダイナミックな動きで中身もできていそうだったので、メイチの仕上げということで、馬券には必ずいれます。

 ポタジェは力がありながらも、勝つまでの決め手では他の馬のほうがひとつ上だったり、強いメンバーと戦ってきて惜しい競馬が続いていますが、堅実ですね。ディープインパクト産駒というのはこの大阪杯ではいいと思います。金鯱賞も位置取りが厳しいなかで、よくあそこまで詰めてきたなと思いました。内を引いて好位でロスなく運べれば、この馬も2、3着には来ると思います。スパっと切れるタイプではなく、好位につけてうまく競馬ができそうです。

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