大阪杯も展開次第で「大荒れ」の予感。快速ジャックドールを巡る争いの陰で浮上する伏兵2頭 (2ページ目)
あとは、ジャックドールを巡る他馬の出方次第。積極策が持ち味のアフリカンゴールド(せん7歳)や、金鯱賞2着とジャックドールをとらえきれなかったレイパパレ(牝5歳)あたりがどう動くのかが、レースの行方を左右すると思います。
それによって、ハイラップの持久戦による前、前での決着となるのか。あるいは、前が競って潰し合って差し馬が台頭するのか。馬券検討においては、その見極めが重要なポイントになります。
エフフォーリアは立ち回りのうまさもあって、確実に最後は突っ込んでくると思いますが、それでもいろんな展開のパターンが考えられます」
そのひとつとして、坂本記者が想定するのは「積極的な馬たちをうまく使って、タフな流れに持ち込むパターン」。そこで、坂本記者が最初の穴馬候補として名前を挙げたのは、こうした展開に実績のあるウインマリリン(牝5歳)だ。
大阪杯での巻き返しが見込まれるウインマリリンこの記事に関連する写真を見る「前走のGIエリザベス女王杯(11月14日/阪神・芝2200m)では、3番人気に支持されながら16着と大敗を喫しました。ただし、その敗因は明らか。この馬特有の右前脚の肘腫(ちゅうしゅ)が膨らんで、レースまでの中間で調教を休んだり、軽めにしたりしたため、十分に仕上げることができなかったことが挙げられます。
強い負荷がかかる実戦を使うと、どうしても腫れてしまい、(レースの)間隔を空けざるを得ないようです。その点、今回は休養十分で、右前脚の状態も問題なさそう。厩舎の担当スタッフに話を聞いても、『あれ(肘腫の膨らみ)がなければ、ちゃんと走ってくれますし、久々も勝っている馬ですから』と、巻き返しに手応えをつかんでいるようでした。
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