ドバイWCデーは日本馬の状態に不安なし。馬券が買える4レースで狙いたい穴馬もピックアップ (2ページ目)

  • 土屋真光●写真・文 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 また、ドバイターフでも、シュネルマイスターへの期待がかなり高い。昨年はGI安田記念(東京・芝1600m)とGIマイルチャンピオンシップ(阪神・芝1600m)の「春秋マイルGI」で、グランアレグリアと好勝負を演じた。距離面でも、GII毎日王冠(東京・芝1800m)を快勝。同レースでも騎乗したクリストフ・ルメール騎手は、今回の追い切り後にも「ものすごくいい!」と太鼓判を押していただけに、俄然期待が高まる。

 ただ、馬券という点では、有力な日本馬ばかりを応援しても"うま味"は少ない。ここで、それぞれのレースでの穴馬を検証したい。

 ゴールデンシャヒーンは、海外ブックメーカーではドクターシーヴェル(牡4歳)とドレインザクロック(牡4歳)に人気が集まっている。ドクターシーヴェルはブリーダーズCスプリント(デルマー・ダート1200m)で、外々を回りながら直線で先頭に立ち、勝ちに等しい2着だった。スムーズな競馬なら当然、上位を期待できる。

 しかしドレインザクロックは、前走のガルフストリームパークスプリント(ガルフストリーム・ダート1200m)で2着になったものの、内容にはやや不安が残る。それであれば11番枠から一気に先手を取れそうな、ワンダーホウェアクレイグイズ(せん5歳)の快足に注目したい。ゴールデンシャヒーンは実績よりも、行き切ってしまえるタイプが強いレースで、昨年も重賞初挑戦のゼンデンが大外から果敢に先手を取って押し切っている。

 もう1頭不気味なのが、バーレーン調教のモバーデル(せん4歳)。バーレーンの芝短距離で3連勝中だが、父スペイツタウン、母の父アンブライドルズソングはダートの短距離向きを思わせる。

 ドバイターフは、昨年の勝ち馬ロードノース(せん6歳)とシュネルマイスター(牡4歳)に人気が集まりそうだ。ロードノースは昨年の勝ちっぷりから、ひと叩きして臨む今回はかなり有力だ。

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