高松宮記念は好配当なるか。パワー要する馬場で力を発揮できる舞台巧者2頭に要注意 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 松田記者はもう1頭、ここが大目標のコース巧者にも注目する。

ナランフレグ(牡6歳)です。本来であれば、前々走のGIIIシルクロードS(1月30日/中京・芝1200m)で賞金を加算して高松宮記念参戦という目論みでしたが、同レースは3着。結局、GIIIオーシャンS(2着。3月5日/中山・芝1200m)を挟んでの臨戦となりました。

 当初想定していたローテーションより1戦多くなってしまったのは確かですが、前走では改めて『力をつけた』と思わせる内容を見せてくれました。なにしろ、右回りではこれまで、3、4角で置かれがちになる馬がスムーズな追走が叶っていましたから。右回りの克服は、昨秋以降の好調と成長を裏づけるパフォーマンスだったと解釈しています

 主戦の丸田恭介騎手は常々『左回りだと走りが変わる。中京・芝1200mがベスト』と口にしています。幸い前走の反動も少ないようですし、万全に近い状態でレースに臨めそう。現在4戦連続でメンバー最速の上がりをマーク。最適舞台での一発の可能性は増すばかりです」

 はたして、今年の春のGIシリーズはいきなり高額配当が飛び出すのか。タフな馬場で浮上する伏兵2頭に要注意である。

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