オーシャンSに面白いメンバーが集結。激しい先行争いの直後に構える人気薄馬に一発の期待 (2ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

 ディープインパクト産駒はこれまで、芝1200m戦で活躍するイメージはなかったのですが、一昨年のGIスプリンターズS(中山・芝1200m)でグランアレグリアが快勝。昨年のこのレースでもコントラチェックが勝利を飾って、そうしたイメージが払拭されました。

 いずれも、中山・芝1200mの重賞を制覇。同じ産駒のスマートクラージュにとって、そうした状況も追い風となるでしょう。実際、僕もこの馬は上位を争う1頭だと見ています。

 実績馬で注目度が高いのは、快速馬ビアンフェ(せん5歳)でしょうか。今回のメンバーのなかでは、同じ舞台の昨秋のスプリンターズSで最先着を果たしています。しかも、スプリント重賞3勝。その実績はここでは頭ひとつ抜けています。

 ハンデ戦だった前走のGIIIシルクロードS(1月30日/中京・芝1200m)では、最重量の57.5kgを背負って9着に敗れましたが、今回は別定戦で、斤量56kgで出走できるのはプラス材料。典型的な逃げ馬だけに、戦績にムラが出てしまうのは仕方がないことで、今回も同型との兼ね合いひとつ。すんなりいければ、勝ち負けを争うことになるのではないでしょうか。

 重賞タイトルにはなかなか手が届きませんが、ナランフレグ(牡6歳)も実績馬では注目の1頭です。良績が残っているのはこれまで左回りばかりでしたが、最近は右回りでも結果を出せるようになって、だいぶ安定感が増してきました。重賞を勝てる力も十分に秘めています。

 追い込み一辺倒という騎乗スタイルゆえ、どうしても展開に左右されますが、上位争いが計算できる末脚の持ち主。ハマれば、初の重賞制覇を遂げてもおかしくありません。

 上位人気が予想される面々のなかでは、これら3頭にチャンスがあるように思います。一方、人気薄で僕が気になっているのは、キルロード(せん7歳)です。

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