フェブラリーSは本命不在の大混戦。年齢不安ない9歳馬が得意舞台で大激走の気配 (3ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

 加えて、今回は早くから鞍上にミルコ・デムーロ騎手を確保。陣営も「ここがラストチャンス」くらいの気構えで挑んできているような気がします。

 同馬については、チャンピオンズCの時も「ライアン・ムーア騎手を確保して勝負気配」といった話をして「ヒモ穴馬」にとり上げました。結局、ムーア騎手は本人の都合で急きょ短期免許をとり下げて帰国してしまいましたが、陣営のGI獲りにかける意気込みは当時から感じていました。

 デムーロ騎手にしても、2016年、2017年とこのレースで連勝を飾っているように、勝ち方を知っているジョッキー。頼もしい乗り替わりと言えます。条件的にも今回のほうがいいですから、激走があるとしたら、ここをおいて他にはないでしょう。

 ちなみに古い話ですが、エアスピネルの叔父にあたるエアシェイディは、"ほぼ9歳"と言える8歳暮れのGI有馬記念で3着と好走。年が明けて、9歳になった初戦のGII日経賞で2着と奮闘しました。年齢不安を払拭する実績を残しており、近親のエアスピネルも年齢を嫌う必要はないと踏んでいます。

 今回のフェブラリーSでは、同馬を改めて「ヒモ穴馬」に指名したいと思います。

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