阪神開催で先行優位に拍車がかかった京都記念。ベテランの大穴2頭が粘り強さを発揮か (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

京都記念での一発が期待されるアフリカンゴールド京都記念での一発が期待されるアフリカンゴールドこの記事に関連する写真を見るアフリカンゴールド(せん7歳)です。2019年のGIIアルゼンチン共和国杯(東京・芝2500m)で3着に入って以降は、なかなか力を出しきれないレースが続いていましたが、重賞を使った近2走では2着、5着と完全に復調。前走のGII日経新春杯(1月16日/中京・芝2200m)では、先行馬にラクではない馬場、展開だったにもかかわらず、4角2番手から粘って掲示板を確保しました。

 本来は自在性のあるタイプですが、今は先行する形のほうがよりしっかりと自分の力を発揮できるのでしょう。その脚質的に見て、直線の長い中京コースから阪神・内回りコースに変わるのは歓迎。前が残りやすい開幕週の馬場も、この馬にとってはプラスに働きそうです。

 3戦連続で騎乗している国分恭介騎手も、完全に手の内に入れています。前走後も引き続きいい状態をキープ。しっかりとスタートを決めて好位で流れに乗り、最後に勝負根性を生かせるような形になれば、ここでも好勝負に持ち込めそうです」

 大西記者はもう1頭、気になるベテラン馬がいるという。ダノンマジェスティ(牡7歳)だ。

「最近はスタートがひと息なレースが続いており、本来の先行策に持ち込めていないのですが、4走前の3勝クラス・但馬S(3月13日/阪神・芝2000m)では、今回と同じ阪神・内回りコースで快勝。2番手からの競馬で押しきっています。

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