毎年「荒れる」シルクロードS。穴党記者が確信をもって推すのは上昇気流に乗る2頭 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 吉田記者が続いて推奨する穴馬候補も、前走でオープン特別を勝ってここに挑んできた馬だ。

ナランフレグ(牡6歳)です。昨秋から、オープン特別のオパールS(10月9日/阪神・芝1200m)2着、オープン特別のタンザナイトS(12月18日/阪神・芝1200m)1着と軌道に乗ってきています。

 さらに注目すべきは、いずれも右回りのレースだったこと。以前は左回りでしか結果を残せていなかったことを考えると、確かな成長と見ていいでしょう。

 ダートGI4勝(地方交流も含む)の父ゴールドアリュールやその代表産駒とは違って、ナランフレグは芝の短距離志向ですが、息の長い活躍を見せている点は同じ。ここにきて、馬込みやキックバックに不安がなくなり、ロスなく回って一瞬の脚を引き出す戦法が功を奏しています。

 今回は手頃なハンデ56kg。得意の中京コースというのもプラス材料です。極端に速い時計が出る馬場でないことも追い風になるでしょう。

 負荷のかかった稽古をしっかりと施し、1週前のフォトバドックもトモがパンパンに張って好状態。ここは絶好の狙い目ですよ」

"荒れる"短距離のハンデ重賞。今年のレースで好配当をもたらすのは、ここに挙げた2頭であってもおかしくない。

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