今年も大混戦の根岸S。マイル戦でも強靭な末脚が使える距離短縮組が絶好の狙い目 (3ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

 実際、マイネルセレクトは僕が思っていたとおりの走りを見せてくれました。ただ、当時の大井競馬場はスタンドの改修工事に伴って、1200mではなく1190mで行なわれたのです。その結果、逃げるサウスヴィグラスを必死に追い詰めたのですが、あと一歩届かずのハナ差2着に終わりました。

 ゴール前の勢いは僕の馬のほうが勝っていましたから、ゴール板が本来の位置である"10m後ろ"にあれば、勝てていたと思います。その分、僕の騎手人生のなかでも苦い思い出というか、相当な悔しさが残るレースのひとつになってしまいました。

 僕はこの一戦を最後にマイネルセレクトの主戦を交代させられてしまったのですが、翌年には武豊騎手を背にしてJBCスプリントを完勝。見事にリベンジを果たしてくれました。やはり、この馬は強かったですね。

 何はともあれ、この時の騎乗経験から僕は"大舞台における距離短縮のメリットは大きい"と強く感じました。競馬予想においても役立つ知識だと思いまして、最後にこの話を加えさせていただきました。

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