根岸Sは信頼度上昇中の「過去データ」を重視。大混戦から浮上する4頭が高配当を演出か

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  • photo by Sankei Visual

 この条件をクリアするのは、オメガレインボータガノビューティー。ともに直近のレースでも奮闘を繰り返しており、秘めた末脚が炸裂すれば、ゴール前で強襲するシーンがあっても不思議ではない。

 最後に加えておきたいのは、芝やダート、地方交流などを問わず、過去にGI勝ちがありながら、近走の不振によって人気が急落している馬である。2012年に5番人気で3着となったテスタマッタ、2016年に10番人気で3着に入ったグレープブランデー、2018年に6番人気で勝利したノンコノユメと、こうしたタイプも時に好配当をもたらしているからだ。

 今回もこれらに似た馬が1頭いる。タイムフライヤー(牡7歳)である。

 同馬は2017年のGⅠホープフルS(中山・芝2000m)を勝った実績を持つ。その後、ダート路線に活路を見出し、2020年にはGIIIエルムS(札幌・ダート1700m)を制覇。昨年のこのレースでも3着(2番人気)という結果を残している。

 ただし、近走は馬群に沈むシーンばかりで、その評価は下がる一方。前走も霜月Sで9着と惨敗を喫した。おかげで、今回も人気が上がる気配はないが、同タイプの馬が過去に激走した例があることを鑑みれば、同馬の一発に賭けてみるのも一興ではないか。

 激戦必至の根岸S。予想のうえでは難解を極めるが、その分、配当が高くなる可能性は大いにある。それを生み出すのは、ここに挙げた馬たちかもしれない。

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