年明けから1番人気が連敗中。波乱含みのAJCCも超大穴に激走ムードの予感 (3ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

 その後、昨夏のGIII新潟記念(9月5日/新潟・芝2000m)でその発想は実証されたんです。同レースでは、たまたまスタート直後に躓いて、後ろからの競馬となりました。それが、鞍上が意図したものかどうかはともかく、後方からの競馬で脚をタメられたことによって、最後は新潟の長い直線で後方一気の差しきり勝ちを決めました。その瞬間、「なるほど。マサミ(松岡騎手)が言っていたのはこのことか」と納得したのを覚えています。

 以降、同馬は脚質転換を図って控える競馬を試みるようになりました。まだ、その後の3戦では結果は出ていないものの、馬が後方から差す競馬に慣れてきているのは見てとれました。今度は、もう引っかかって折り合いを欠くようなこともないでしょう。

 そして今回、松岡騎手が3戦連続の騎乗となります。しかも、相性のいい中山が舞台。そろそろ大幅な前進を期待したいところです。

 大敗直後の一戦となりますが、この馬が連に絡んだ近3回はいずれも、前走ふた桁着順からの一変でした。そういう意味でもここでの大駆けを見込んで、同馬を今回の「ヒモ穴馬」に指名したいと思います。

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