2歳女王に輝いたサークルオブライフ。陣営が語る3歳牝馬クラシックに向けての自信

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Kyodo News

2022年クラシック候補たち
第2回:サークルオブライフ

 先日、2021年の『JRA賞』が発表された。「最優秀2歳牝馬」のタイトルを射止めたのは、美浦トレセンの国枝栄厩舎に所属するサークルオブライフ(牝3歳/父エピファネイア)。2歳女王決定戦となるGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ(12月12日/阪神・芝1600m)を快勝しており、文句なしの受賞となった。

GI阪神ジュベナイルフィリーズを制したサークルオブライフGI阪神ジュベナイルフィリーズを制したサークルオブライフこの記事に関連する写真を見る サークルオブライフがデビューしたのは、昨年の8月末。その初陣こそ、のちにGII東京スポーツ杯2歳S(東京・芝1800m)を完勝したイクイノックスの3着に敗れたが、続く未勝利戦(9月20日/中山・芝1600m)で難なく勝利を飾った。

 そのレース内容がとにかく圧巻だった。最内枠からのスタートで大きく出遅れて、15頭立ての最後方に置かれてしまったが、3コーナー手前あたりから徐々に進出。4コーナーでは一気に2番手までポジションを上げていった。そこから直線に入っても勢いは衰えず、後続に2馬身半差をつけてゴール板を駆け抜けていった。

 3戦目は、GIIIアルテミスS(10月30日/東京・芝1600m)に参戦。道中7~8番手の内目を追走し、直線を迎えると外に持ち出して仕掛けていった。そこから強烈な末脚を披露し、好位から粘り込みをはかる2頭をゴール前できっちりかわして勝利した。

 そうして迎えた阪神JF。ここでも道中10~11番手に構え、じっくりと脚をタメる。直線を向いて再び外に持ち出すと、そこから強襲。内で食い下がる各馬を振り切って、GIタイトルを手にした。

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